fc2ブログ

プロフィール

KIKI189

Author:KIKI189
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

福島での漁業再開について

今月に入ってからだったろうか、福島で漁業が再開されるというニュースを読んだ。そのとき、漁業者の本心はどうなんだろうと思ったのを覚えている。
彼らはやっと漁業ができると喜んでいたのか、それとも、不安を感じながらそれ以外に選択肢もないからそうしようとしているのだろうか、そこのあたりを知りたいと思っていた。

そんなとき、福島の漁業者に知り合いがいるという人から、実は福島の漁業者はとても悩んでいるんだと聞いた。彼らの中には、悩んだ末に漁業をやめた人もいる。やめていない人でも、同じ場所で漁業をして収穫したものを販売していいのだろうかと悩んでいる人も少なくないという。汚染されている可能性の高いものを販売することに抵抗があるという彼らの気持ちは、人として当然だし、十分理解できる。
しかし、行政が漁業者に再開するように促しているそうだ。汚染していないから大丈夫ということらしいが、漁業者のほうが海のこと、現場のことを知っているだけに、心中複雑なのだろうと察する。

消費者はどうとるだろうか。
消費者でも、東京の消費者と福島の消費者とでは、考え方が異なるだろうか。
きちんと検査をして、透明性をもたせないと、このことは後々問題をはらむ危険性があるように感じている。

----------------------------------------------------------------------
タコ、ツブ貝店頭に 福島産、原発事故後初めて
2012.6.26 00:06

 福島県沖で水揚げされたタコとツブ貝の販売が25日、福島県相馬市のスーパーや小売店などで始まった。福島県沿岸で取れた魚介類の販売は、東京電力福島第1原発事故後初めて。

 相馬市のスーパー「中島ストア」では、ミズダコとツブ貝計約30キロを入荷。「販売開始 セシウムは検出されませんでした」と表示し店頭に並べた。価格は通常より4割程度安く、タコは100グラム当たり98~148円。

 相馬双葉漁業協同組合(相馬市)が22日の試験操業で水揚げし、市内の加工業者がボイル加工。放射性物質が検出されないことを確認し、出荷した。福島県漁業協同組合連合会は、売れ行きや市場価格を調べる「試験販売」としている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120626/dst12062600070000-n1.htm
スポンサーサイト



311後の日本周辺の水の放射能汚染の状況

先日、とある勉強会に行ってきました。

食品放射能に関する勉強会でした。

「一体、今、私たちの食の放射線による汚染はどれくらいなのだろうか」「私たちは安全なものを口にしているのだろうか」という疑問を持つ人は少なくないでしょう。

この勉強会には、食品の販売業者もプレゼンテーションをしてくれたので、政府の数値だけではなく消費者の視点による数値も発表されたので、食品汚染の現状把握ができ、また私たちが今後どのように汚染された土壌と向き合っていくのかその指針的な考え方をもてる良い勉強会でした。

穀物や野菜といった陸の食品は、きのこ類やたけのこなどの菌のつきやすいものを除けば、軒並みセシウムの量が減ってきているのが現状だそうです。土にもセシウムが含まれているようなのですが、それを植物が吸収する量は少ないらしく、私が予想していたほど検出されていないのが現状のようです。

今は、食品検査をしている業者や自治体も相当増えているらしく、検体を持ち込めば一般市民でもテストしてくれるサービスもあります。ただし場所は限られますが。

一方、あまり数値が出てこないのが海産物です。

福島第一から流出している汚染水がどれくらいなのかわかっていないことや、海流の影響で汚染範囲が特定しにくいこと、また、回遊魚など移動範囲の広い魚の場合、軌道やその時期を特定することが難しいことと、食物連鎖による汚染はするだろうが、いわゆる生物濃縮係数というものは、コト回遊魚には当てはまり難いのだそうです。
つまり、調査をするにも実態のつかみにくい条件が多くあるとのことでした。

ただ、今は福島第一のそばを除けば、太平洋沿岸でとれる小型の魚は一部を除いて比較的数値が低いようです。
その一部も、魚の生態的な特性によるものが大きいようです。例えば昨年数値があがって販売規制の入ったコウナゴや今年に入っても高い数値をだすスズキは、土の中にもぐる習性があったり、川と海を行ったり来たりするため、体にミネラル分をため込みやすい性質があるそうです。(放射性物質はミネラル分なので体が取り込んでいく。)

一方、三陸沖のワカメは今でも、汚染が懸念されているようですが、それほど数値は高くないとのこと。
日本の食卓でワカメが出なくなると、食生活の上でもかなりの打撃となりますので、このニュースを聞いて少し安心しました。

むしろ私たちが憂慮すべきなのは河川のようです。

311直後から金町浄水所など、東京都の東側部分の水道水から放射性物質が多く検出されていますが、これは川が汚染されているからのようです。
ご存知のように、関東圏では、茨城県と栃木県、千葉県北西部や埼玉県東部、東京23区の東部にはホットスポットが点在しています。
このため、上流からくる川の水に汚染水が含まれ、また、関東平野のホットスポットにある支川が合流を重ねることにより、さらに汚染度が高くなっているようなのです。
千葉と茨城の隣接するあたりには沼も多くあります。太古の昔、この辺りは海だったらしく、そのため、この辺には沼が多く、湿地帯となっています。その上ホットスポットなので、河川の汚染度がここに来てさらに高まり、その河の水は東京湾に流れ込みます。こうして、先日も報道された、東京湾の高濃度放射線汚染の話につながるのです。

しかし、では東京湾の魚介類は食べてはまったくいけないのかといえば、そこまで数値には出ていないようです。
この勉強会で初めて知ったのですが、東京湾は世界でも有数の漁港で、ここでは大きな回遊魚を除いたほとんどの魚介類が水揚げされ、その消費は東京、千葉、神奈川の近県で消費されています。

最近、アメリカ西海岸でクロマグロから放射性物質が検出されたというニュースがありましたが、回遊魚で大型となると、食物連鎖による濃縮度も高くなっているのでしょうが、東京湾には大型回遊魚はいません。

ただ、東京湾の魚介類も現時点での話なので、今後も数値には注目すべきでしょう。


東京電力による海域モニタリングのプレスリリース:
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/index-j.html

文科省による海域モニタリングのページ:
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/list/238/list-1.html

農水省の淡水魚モニタリングのページ:
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/suisan/tansui.html

店頭の魚介類にベクレル表示を

311直後から積極的に計測活動をして、政府発表に疑問を投げかけ続けていた環境団体グリーンピース。
独自に放射線調査を進めています。
これで6回目となる海洋調査が発表されています。


第9回目放射線調査

記事 - 2012-05-29

2012年5月に日本海側の新潟県および山形県河口付近で行った海洋調査の結果です。

第9回目調査
日本海側の新潟県および山形県河口付近で行った海洋調査

http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/monitoring/9th/

日本海側はまだ大丈夫のようですが、大飯原発が再稼働して、何かあれば、いつでも数値として現れます。
また、過去の数値を見ていると、福島第一よりむしろ遠い位置でとれた魚から、より高い放射性物質が検出されています。これは、福島第一から流れ出した放射性物質が今では広い範囲に拡散してしまったことがうかがえます。
すでにもう、福島から遠ければ大丈夫、では、ないのです。
これからは、ベクレル表示もしてもらわないと、魚介類を安心して買うことができなくなってしまいました。


とうとう、大型魚からも放射性物質が検出

遅かれ早かれいつかは聞くことになるニュースだと思っていましたので、やはり、という感じです。日本は魚介類の消費量が多いですし、商業者への配慮もあってか、オープンにしたがらないニュースだと思っていたら、やはり、海外から先に報道されました。


<セシウム>米のクロマグロから検出 福島沖から回遊か

毎日新聞 5月29日(火)4時0分配信

 東京電力福島第1原発事故で流出した放射性セシウムが、米カリフォルニア沖で捕獲されたクロマグロから検出されていたことが、米スタンフォード大のチームの調査で分かった。「放射性物質が海洋生物に取り込まれて広がっている証拠」と指摘している。29日付の米国科学アカデミー紀要に発表した。

 チームは昨年8月、カリフォルニア沖でクロマグロを捕獲し、放射性セシウムの濃度を調べた。その結果、15匹のクロマグロで1キロ当たり最大10.3ベクレル、最小でも同2.9ベクレルだった。半減期が約2年と短いセシウム134が検出されたことから、福島由来と断定。日本政府が定める食品中の放射性物質濃度(1キロあたり100ベクレル以下)より低いが、事故前の濃度の10倍以上だった。

 クロマグロは太平洋を回遊する大型魚類だが、黒潮に乗って成長しながら米西海岸まで達する場合もある。チームは、捕獲したクロマグロは事故後、福島県沖で餌を通して放射性物質を取り込んだ後、米沿岸に達したとみており、「日本近海に生息して広範囲に移動するカメ、サメ、海鳥などが放射性セシウムを拡散させるかもしれない」と指摘する。【神保圭作】


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120529-00000015-mai-soci


もともと、クロマグロは絶滅の危機が叫ばれていた種だったので、私個人としては、「これで彼らは絶滅の危機を逃れられるようになったかもしれない」という思いもありますが、放射能に汚染されなければ絶滅回避ができなかったという事態って、一体どうなんでしょう。

今回の放射能の問題は、私たち人間が自然を大切にせずに、自分達にやりたい放題やってきたことへのしっぺ返しの一つなのではないかと感じています。

ここでは、サメやカメについても触れていますが、近い将来、大型のイルカやクジラ種からも、セシウムなどの放射性物質が検出されるでしょう。

これから、私たちが食べられるものがどんどんと食卓から消えていくことになるでしょうが、その種は、実は私たちに人間が生んだものだということを忘れず、自然と共生していく方向に向かっていきたいものです。



海の魚、セシウム濃度の違いなぜ? エサと生息環境が影響か

海の魚、セシウム濃度の違いなぜ? エサと生息環境が影響か
2012.5.19 21:06 (1/2ページ)[放射能漏れ]

 東京電力福島第1原発事故から1年以上が経過。放射性物質を含んだ汚染水の新たな流出は限定的とされているが、海は有効な除染技術が確立されているとは言えず、海の汚染状況についてはいまだ見えないところも多い。これまでの検査では、放射性セシウムの濃度が低くなった海水魚がある一方、4月から適用された食品中の放射性セシウムの新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超え、出荷停止の指示を受ける海水魚も相次いでいる。こうした濃度の差はなぜ起こるのか。(油原聡子)

 茨城県は18日、約1年にわたり、出荷販売の自粛を要請していた県央部海域のコウナゴ(イカナゴの稚魚)について、自粛を解除したと発表した。検査した結果、最大で6・7ベクレルだったという。

 同県では、昨年4月に北茨城市沖で採取したコウナゴから当時の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る526ベクレルを検出。今年も漁期を迎えたため、各海域で検査を実施しており、すでに北部海域は4月17日に自粛を解除している。

 残る南部海域でも、検査で安全が確認されれば順次解除する方針だ。

 水産庁の担当者は「コウナゴは海の表層に生息する魚。放射性物質は時間とともに、下の泥に吸着するため、表層の海水の濃度が薄まったのが影響しているのではないか」と話す。ほかにマイワシなど表層の魚は低下傾向にあるという。

 一方で、放射性物質の濃度が低下傾向にない海水魚もある。4月以降、新基準値を上回り、政府の出荷停止の指示を受けたのは、宮城や茨城のスズキ、茨城のヒラメやシロメバルなど。5月以降も、岩手や宮城のマダラなどが出荷停止となった。

 放射線医学総合研究所の青野辰雄調査役(放射生態学)は「水産庁の調査結果を見ると、放射性セシウム濃度が低下する傾向にない魚類は、原発に近い福島、茨城や宮城周辺の海域のスズキやヒラメ。海中には放射性セシウムが堆積しやすい場所がある」と話す。

 日本近海は、かつての核実験などの影響で、もともと海水や海底土中に微量の放射性セシウムが含まれている。原発周辺海域の現在の放射性セシウム濃度は事故直後に比べ低下したが、海水で1リットル当たり数ミリベクレルから数十ミリベクレル、海底土で1キロ当たり数ベクレルから数百ベクレルと、事故前と比較すると数倍から数百倍になった。魚の餌となるプランクトンなどからも放射性セシウムが検出されているという。

 水産総合研究センターの森永健司・研究開発コーディネーターは、魚の放射性物質の濃度について「浅い所の底に比較的定着する魚や、魚食の魚のほうが高い傾向にある。また、汚染されていない遠くまで回遊するような魚は低い」と説明する。

 さらに、「スズキは、川の水と海の水が混ざる所で餌をとるため、分布域が汚染の高い所と重なっているのではないか」と指摘。「ヒラメは海の底に生息し、上を通った魚を食べるので高くなるのではないか」と話している。

産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120519/trd12051921070016-n1.htm

図解
http://sankei.jp.msn.com/life/photos/120519/trd12051921070016-p1.htm

| ホーム |


 ホーム  » 次のページ