このところ、海への放射能汚染のニュースが目立つようになってきました。
東京湾の海底土のセシウム、7か月で13倍に 常識で考えればわかることなのですが、人工の放射性物質は溶けたり、消えたりは決してしません。
「半減期」という言葉があります。
セシウム134の半減期は2年、セシウム137の半減期は30年です。
この半減期とは、このスパンで半分の数値になるとしても、残りの半分が半減するには、また同じ年数をかけなければいけないのです。
さらに、加えると、今回のフクシマの爆発では、広島に投下された原爆の20個以上の放射性物質が拡散しています。
これらの放たれた放射性物質が最初は山に降り落ちたとしても、雨が降ればやがては河川に流れ、河川から海へと流れていきます。
今、東京湾の海底にはホットスポットができています。
京大の小出先生も、東京湾の汚染を指摘しています。
東京湾に注ぐ江戸川や荒川の河口付近は900ベクレル近くの値がでているそうです。
福島第一が終息したと思ってもいけません。
相変わらず第一からは放射能が垂れ流しとなっていますし、今、この瞬間も海を汚染し続けているのです。
こうなると海の生き物にも当然、汚染は進んでいると考えられるのはしごく常識的な流れです。
海の中で行われる食物連鎖の中で、放射性物質は濃縮されてゆきます。
魚介類のライフスパンは陸の動物より短いものも多く、それゆえ濃縮の速度が速くなるのも不思議ではないでしょう。
ここまで海や海の生物たちを汚染した責任は、東電や政府はもちろんですが、それを許してきた私たちにもあります。フクシマに全く終息のメドがたっていないのに、大飯原発の再稼働をすすめようとしたり、いまだに原発推進をしようとする動きがあるのは、一体どういう理由なのでしょうか。
私たち一人一人が、「もう原発はいらない」という意志を示し、いままで大量に無駄遣いしてきたエネルギーを節約し、大切に使うよう、まずは、自分達のマインドをリセットする必要もあるように思います。