日本では、こんなに和歌山県・太地で騒がれているにも関わらず、韓国では、これからイルカを飼育する設備を建設するとのことです。
このニュースで敢えてうなづけるのは、最後の部分、
「誤って網にかかったり打ち上げられたイルカの救急医療、保護施設としても、この飼育施設を活用する」
くらいです。
でも、考えてみたら、これにしても、保護した後、見世物としてこのまま施設で飼われてしまうことになるのでしょうか。
イルカは大海原を時速数十キロで泳いで移動する動物です。
塩酸のたっぷり入った小さなプールに閉じ込められて、狭いところをぐるぐる回るだけの余生を送らなければならないのは、悲しいことです。
そんなイルカたちに「触れ合った」ところで、果たして人は本当に癒されるのでしょうか。
■韓国初のイルカ飼育場を建設へ…蔚山・長生浦
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/02/11/0200000000AJP20110211001100882.HTML
【蔚山11日聯合ニュース】かつて捕鯨が行われていた韓国のクジラの里、蔚山の長生浦に、野生のイルカを飼育し人に慣れさせる「馴致」施設が韓国で初めて建設される。
蔚山市南区は11日、長生浦の「クジラ生態体験館」の前、3500平方メートルの広さの土地に、横20メートル、縦30メートル、深さ3メートルの飼育施設を建設すると明らかにした。9億5000万ウォン(約7000万円)の予算を投じ、今月末に着工、年内の完工を予定している。
飼育するイルカは、同施設の近くに位置するクジラ研究所が東海(日本名:日本海)で捕獲する予定だ。クジラ研究所はことし政府から約200頭の研究用イルカ捕獲許可を得ている。
現在、施設を備えイルカを飼育しているのは、世界でも日本の和歌山県太地町だけ。太地町では飼育したイルカやシャチを世界に観賞用として販売している。蔚山市南区も、2009年にクジラ生態体験館の水族館で飼育するイルカ5頭を、太地町から1頭当たり約7000万ウォン(約520万円)で購入した。
南区関係者は、日本では1頭に300万ウォンほどをかけイルカを捕獲し、3~4カ月間の馴致訓練を経て世界の水族館に販売しており、イルカ飼育産業で高い収益を得ていると説明。イルカ資源が豊かな韓国も、高付加価値を持つイルカ飼育産業に目を向ける必要があると話した。
南区は、誤って網にかかったり打ち上げられたイルカの救急医療、保護施設としても、この飼育施設を活用する方針だ。
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