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日本政府はどうしてそこまで原発を擁護しようとするのか。

いまだ福島の状況が予断を許さない状況にあるというのに、玄海原発の再開の話が上がっている。
福島の現状を佐賀県の人たちは知らないのだろうか。
福島が地理的に遠い県なので、何が起こっているのか理解していないというのだろうか。
それとも、九州では福島原発のことがあまり報道されていないのだろうか。
今、福島が抱えている現状、それと、これまでに日本が国全体で被った、あるいは、今後もっと被るであろう負の要素を考えると、到底原発再開の話をする時期ではまだないであろうことは、明白なのに、佐賀の人はKYなのだろうか。

そこには、原発マネーと呼ばれる巨額の金額が自治体に流れているからだということは、みんな知っている。
ただ、そこに住む人々は原発マネーを頼りにして、今の生活、目の前の生活をどうにかするために、将来のことが目に見えていないような気がするのだ。

先日、山口に住む人と話しをしていたら、上関原発の話になった。上関は瀬戸内海の本当に美しい島なのだが、そこに原発が建設されるというので、現地でも猛反対をされているかと思いきや、電力会社の用意周到な準備によって、住民には各家庭に2000万円が至急されるのだそうだ。
小さな漁村で、跡継ぎのいない過疎化した村で、しかも、最近は漁業もままならないという。(魚が極端に減少して、漁にならないのだそうだ。乱獲や汚染が原因なのだろうか。過去は、この辺にもイルカ達が来ていたそうだが、漁師さんいわく、今やイルカ達は全く現れないのだそうだ。それもエサとなる魚がいないという理由なのだと漁師さん。)
そんな将来の見えない状態で、目の前にポンと2000万円があったら、飛びついてしまうという人間の心理は理解できなくはない。

しかし、そこで原発の恐ろしさが加味されないことが不思議でならない。
環境のことを考えないのか、子孫の代はどうなってもいいのか?

山口の人はこういった。
「そんなこと言ったら、みんなに笑われるだけで、誰もそんな意見、聞きやしないよ」

・・・そうなのか。それが、原発がはびこってしまう土壌を作っているのか。
自分の生活が大切なのはわかるが、それが環境や将来の人々の安全を考えると、どれほどのリスクを抱えていることになっているのか、そんなことは考えられない、そんな余裕はないというのか。
それとも、そうした情報は彼らの耳には入らないようになっているのだろうか。。。


今日、見つけた読売新聞の記事。
海江田経産相大臣に至っては、テストすら必要ない、すでに安全だ、といっている。

原発安全基準、玄海は簡易テストで…3閣僚合意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110708-00001206-yom-pol


読売新聞 7月9日(土)3時5分配信
 枝野官房長官と海江田経済産業相、細野原発相は8日、全国の原子力発電所を対象に実施するストレステスト(耐性検査)など安全性の新基準に関する統一見解について協議した。

 その結果、〈1〉九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)などについては簡易的なテストを実施し、内閣府原子力安全委員会が安全性の判断に加わる〈2〉全原発に適用する本格的なテストは別途策定する――ことで大筋一致した。菅首相と最終調整した上で、週明けに発表する考えだ。

 3閣僚は8日、首相官邸で2度にわたって統一見解について協議した。安全性の新基準をめぐっては、ストレステストを原発再稼働の前提と位置づける首相と、玄海原発などすでに安全性が確認された原発についてはテストを経ずに再稼働させるとする海江田氏との間で対立があった。


驚きを隠しきれないが、日本の政治に対して今更疑問を呈することもないというか、驚き疲れた感もある。

しかし、一方で、こんなブログも。
原発反対活動をしているたんぽぽ舎のブログより

「玄海原発はもっとも危険な原発 井野博満東大名誉教授が警告」など―地震と原発事故情報 その105
http://chikyuza.net/n/archives/11211

これを読むと、玄海原発が安全なんかないことが、よくわかる。
それより、何より、福島の現状が恐ろしい。
ここで一部抜粋すると、

その小出が(6月)16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。
 「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
・さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。
 ところが、さらに取材をすると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。原発担当の馬渕澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
 理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株式総会を乗り切れぬというのである。

なんと、メルトダウンした後の核燃料がコンクリートの土台にのめりこんで地下に沈みつつある、、、って、核燃料の一旦暴走し始めたら止まらない性質の恐れを感じる。なのに、東電、この後に及んで、まだ積極的に対処しようという姿勢が見られない。
これはおそらく東電だけでなく、電力会社全般がこういう傾向にあるのだろう。
それにしても、恐ろしい。
福島の現状を考えると、到底、他の原発の再開など、とても考えられないと思ってしまう。

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